「みなさんに悲しいおしらせがあります、、、」
おいしそうなりんごを注文して、楽しみに待っていたら届いたのがりんごの苗だった、という話を読んだことがある。
おお、私と同じあなたよ。
りんごとりんごの苗ならば、それほどの違いは、、、、あるけれど親子の関係ではないか。
何年かかるかわからないが、やる気になれば(あなたと苗が)、りんごを授かるではないか。
と思ったものである。
いいですか、それに比べて私なんて、こんなことをしちゃったのですよ。
友人の結婚披露宴に参加すると、引出物をいただきますね。
最近では、カタログをいただいて、自分の好きなものが選べるなんて趣向のものもありますね。
こんなときに何を頼むか。
うきうきワクワク、最初から最後までなめるようにカタログを見る。
普段の自分では買わないものがほしいな、という気になる。
あれやこれやと目移りしたあげく、私が選んだのは「世界名作映画DVD」だった。
自腹じゃなかなか買う気にならないし、家族で一緒見見られるし、自分の選択の正しさに満足したのです。
その時は実家暮らしだったので、「みんな、楽しみにしていてね!」と家族に宣言していたのである。
何日かたって、注文した会社から平たい箱が届いた。
おお、来た来た。
箱を開けてみたら、そこにあるのはなんと、「植木ばさみ(盆栽用)」だったのです。
なんですかなこれは?という考えさえ頭に浮かばず、固まること数分。
私はしずしずと立ち上がり、茶の間に行って家族に告げたのである。
「みなさんに悲しいおしらせがあります、、、」