丹頂鶴と小学生たち
ん~寒い。
明日また東京にも雪が降るかもしれません。
ずっと前に、冬に家族で北海道旅行をしたとき、丹頂鶴を見に行ったことを思い出す。
人の背と同じくらい大きく、雪のなかできらめくように美しい鳥だった。
どこかは忘れてしまったのだけれど、近くの「丹頂鶴記念館」みたいなところに立ち寄ったのです。
小学校みたいな施設で、「丹頂鶴の巣」(実物大)が毛糸で作られていたりして、手作り感があふれている。
壁には「大切な丹頂鶴と自然を守りましょう」みたいなポスターが貼られていて、そのしたに地元の小学生が見学に来た感想が、絵手紙として掲示されていたのです。
つらつら見ていくと、「たんちょーにアチョー」とか「たんちょーにカンチョ―」なんてのがあって、腹がよじれた。
ちゃんと絵も描いてあるんです。
小学生男子って未来永劫、こんなことをするんだろう。
そのなかで一番気に入って、今でも覚えているのが、丹頂鶴の親子が三羽で眠っているところを描いた絵だった。
丹頂鶴のお父さんとお母さんと子供が、ちゃんと横になって、布団に首元まではいって、ものすごく幸せそうに寝ているのです。
丹頂鶴の生態について、ちゃんと説明してくれたであろう案内の人の話にまったく耳を貸さなかった小学生たちよ、本当にあなたたちのセンスはとてつもなく面白いと思うのです。