違うよ、私
「ちーがーうー」が口ぐせの、姪っ子がいます。
(去年大豊作だった、荒ぶるあの女のかたではないですよ)
何が違うのかわからないけれど、一緒に遊んでいてもいつも「ちーがーうー」と言っている。
うーん。わからない。
「違うの?」と聞くと、きっぱりと「ちーがーうー」と言う。
なんだかわからないけれど、違うんだろうなあと思っている。
自分も小さい時、こんな感じだったなあと思いだす。
人を否定しているわけではなくって、大きな何かに囲まれているようなんだけれど、今一つ自分はしっくりいっていないような感じがする。
ぼややーんとした霧のなかを一生懸命見ようとしている感じ。
イヤな感じでもなく、いい感じでもなく、そういうときに、「うーん」とか「ちーがーうー」とか言いたくなるんだろう。
あらかじめ決められた答えを手渡されたときの違和感から、ものごとを始めていくこともできる。
そう考えれば、Me, either(私もまた、そうではない)という個人的ひっそりムーブメントも面白い。